第33章 プレゼント【蜂楽視点】 ✢
「最高だよ……廻。」
チュウッとソフトな可愛いチューで返事をくれる。
子供な俺が、キスとかセックスなんてしちゃって。
ネックレスなんてこじゃれたモン用意しちゃって。
こんなに大切な人ができるなんてさ。
こんなに愛だの恋だの溺れちゃうなんてさ。
今までの俺じゃ、ありえなかった。
サッカーのコトで、頭はいつも一杯だった。
モチロン後にも先にも、キミとおんなじにサッカーを愛してる。
でも俺の人生は……夢が変えたんだ。
「何度でも言うよ。愛してる、夢。」
「愛してる、廻。」
俺からもっぺんキスしたら、血は一点に集中する。
“ラスボス”退治前の、士気が高まる。
復活した陰茎(ぶき)を、姫様に擦り付けてアピる。
「っ、あ…待って。水飲んできていい?」
「俺も行く。寒かったらコレ着る?彼シャツー♪」
「ふふっ、ありがと。」
今日着てた制服のシャツに手を伸ばして取って、
夢ちゃんの裸に掛ける。
照れて笑ったキミがきゃしゃな腕を通して羽織ったら、世界一可愛い彼シャツカノジョ爆誕♡
ドコでナニするか判んないから、一応ゴム持参♪
キッチンに行くと、美味しそうなケーキのにおい。
食べたい気持ちもあるけど、いま俺の心を掴んで離さないのは夢姫だけなんだ。
コップに汲んだ水を、コクコク可愛い音で飲んだ夢ちゃん。
同じコップで、俺も水を飲んだ。