• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第27章 噛みつかれた日 ✢





「その辺にしとけ。偏愛(ヤンデレ)小僧。」





───マスターの、声がする。





「……っ!!」





───蜂楽の、うめき声がする。





「う゛っ、かはっ!!げほっ!!げっほ……!!
はぁっ……!!く、あ゛っ……!!」





喉元の指が、解けた。



私、生きてる───。





倒れた私の目の前に、頬を腫らした蜂楽がリュックを背負ったままでお尻をついてる。


首を絞められたせいで出た涙が、視界を滲ませる。




「……ってぇな。」


「鍛え方が足りねーんじゃねぇか?現役高校生がダラシねぇ。」




蜂楽はマスターに殴られたみたいだった。


口の中を切ったようで、ペッと血を吐いた。



まだ4時の夕陽が差す住宅街は、数人の通行人が何事かとこっちを見ていた。





「恋人同士、聞かれたくねぇ話もあると思って放っといてやればこのザマだ。
俺の店の敷地で狂気じみたコトすんじゃねぇ。
イカれクソガキ。」



「……っはぁ?そもそもアンタ何様ぁ?いい歳したポッと出が。俺と夢は骨の髄まで愛し合ってんだよ。

俺の女たらし込んだゴミクズの分際で説教ですか?これだからやだね年増は。」




蜂楽はマスターをキッと睨む。




「“何様”?“愛し合ってる”?笑わせんな。」




マスターは蜂楽に距離を詰めて言い放った。




「俺の大事な“妹”に二度と近付くんじゃねぇ。
夢をお前の家になんか戻らせねぇよ。

ガキは家帰ってひとりでシコってろ。
病的中毒自慰狂い(メンヘラホリックオナニスト)。」




…………妹…………?


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp