第24章 ラッキーカラー
「……夢ちゃん。ヤッバぁ……」
「なぁに。ジロジロ見ないでよぉ。」
夏服と共に買いに行った水着。
白を勧められた時は、フリフリな可愛い系に偏るかな…なんて思ってたけど。
探して試着して、自分らしい一着を見つけられた。
「やっぱめちゃめちゃ白似合う!カッコよくてセクシーで、夢ちゃんらしいね♡アガるアガるぅ!」
「ちょ、声でかい。でも…あり、がと。」
白のダメージデニム調のビキニ。
胸に自信がない私に嬉しいバンドゥタイプだけど、面積小さくてちょっとソワソワ。
胸の中心と、不安なくらい短いショートパンツの両サイドは、レースアップ仕様になってる。
“夢はこれから何色にでも染まることができるんだ♪だから白が、一番似合うんだよ。”
あの言葉が、嬉しかったから。
色はコレで決まってた。
「このヒモは、俺がほどくためのかにゃ♡」
「!? やめっ!セクハラやめっ!!」
「夢ちゃんが巨乳じゃなくてよかった!」
「……。どーゆー意味?」
「おっぱいデカすぎたら、遊ぶのに集中できなくなるっしょ?俺が。」
「……唐突にディスられてるんですけど。」
「もぉ、褒めてるのにぃ。フツーに谷間できてるじゃん♪ナンパに引っ掛からないでね?」
「私をナンパする人なんているわけない。」
「はりゃ、そんな自意識?夢ちゃんって美人だし、勉強できるし、料理上手いし。男からしたらそーとーハイスペだよ?」