第24章 ラッキーカラー
楽しくも大変で、必死でロゴ仕上げて……
全然相手ができないまま“廻物展”へ向かってから、気付いた生理の遅れ。
だから大阪に突然来た蜂楽は、救世主だった。
抱えた不安を早く吐き出して……
いつもみたいに“だいじょーぶだよ”って言いながら頭を撫でてもらって……
根拠のない、安心が欲しかった。
ホテルの部屋に着いた時、蜂楽に伝えようとした。
けど蜂楽はあの時、何故か焦ってた。
私がその気にならないことに、イラついてもいた。
“もうこのまま、俺と夢とで…ぶっ壊れよ…?”
“……ちんぽ、ぶち込むね……?”
本能を剥き出しにした瞳孔の開いた眼でペロッと舌を出し、蜂楽は私に入ってきた。
私の憂い事なんてお構い無しの、身勝手な破壊行動。
そんな態度に、私もイラついた───。
「夢ちゃん、準備できた?」
「うん。洗濯は優さんやっておいてくれるって。そろそろ行こっか。」
「あいあいさー♪」
あの日の夜、優さんとホテルの部屋に戻った瞬間から、蜂楽はいつも通りだった。
それに安心したのか、不満を持ったのか
自分でも解らない。
イラ立つ自分を抑えて、心血注いで冷静を演じる。
心持ち、蜂楽に対してわざと素っ気なく振る舞う。
慌ただしく大阪から帰ってきて、体の関係はなく誘われてもない。
今日は……蜂楽の誕生日だっていうのに。