第3章 ともだちデート
「なっ…!なん、でっ…!?」
「にゃはは!まーた顔真っ赤だよ、夢ちゃん?」
「だ、だって…オプション!?なんで…!?」
“今度クン付けしたら、オプション追加しまーす!”
前に蜂楽に言われた台詞を思い出す。
クン付けは、してないはず…!
「だってさぁ。夢ちゃん俺のコトまだ信用してないんだもん。だから、緊急お仕置き♡」
私の髪に指を通しながら言う蜂楽。
どうしてこんなに……
私を乱してくるの……?
「……信用、するからっ……」
「ん。いい子だねん♪」
胸がキュッとなって……
……熱い。
「信用するから……
今日も、私だけの彼氏でいてよっ……!」
───あれ。
何、言ってるんだろ……私。
「わぁお、大胆♡」
蜂楽は指を通した私の髪を、サラサラ流して遊ぶ。
耳や頬にも蜂楽の指先が当たって、その部分は火傷したみたいに熱い。
「ま。俺は最初からそのつもりだったけどね♪」
“今日は友達”って言ったのは蜂楽でしょ?
なんで……?
「カマかけちった♪
夢ちゃんにそう言わせたくて。」
───私は蜂楽に、とても弱い。
「蜂楽のバカ……!!」
「ふっふっふ!まだまだよのぉ♪またオプション追加されないように頑張んないとだね♡
んじゃ気を取り直してバッセン行こ!バッセン!」
そして、私は蜂楽に……
「女子慣れの話になる前から、間接キスしたくせに!後付け反則っ…!!」
とても甘い───。