第18章 ムカツク【蜂楽視点】 ✢
「あぅ、や、めぐ……はぁっ、だ、め……」
舌先で割れ目にちょっぴり精子を押し込んで。
夢ちゃんには極秘で、プチ種付け♡
もう、どうなってもいいや。
つか、こんなちょっとじゃ妊娠なんてしないから。
でももしもの時は……責任取ってあげるからね♡
「……愛してる、夢。」
ムカツク。
けど───
愛してる。
アンビバレントな感情が、俺の中でせめぎ合う。
生理的に涙を流した夢ちゃんを見て、手首のネクタイを取ってあげた。
「……私、もう行くね。クラスの当番だから。」
服装を整えて、部屋に置いてあるティッシュで机にこぼれた体液を拭く。
俺がアレンジを取った髪も鏡でチェックして、手ぐしで整えてる。
今ので仲直りしたコトにしよ?
“愛してる”って言ったから、許してくれるよね?
「俺も夢ちゃんのクラス行く。一緒に行こ?」
“もうゼッタイ、他の男とチューしちゃダメ。”
そう言おうって、決めてた。