• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第18章 ムカツク【蜂楽視点】 ✢





「……夢、ちゃん……?」




ドクン、ドクン……


重い心臓の音が、全身を巡る。




壁ドンして、長身を屈めるメガネ。


眼を瞑って、静かに受け入れる夢ちゃん。




は?なんで?


なんで、キスしてんの?


なんで、そのキス受け入れてんの?




バタバタ入ってきた俺をシカトして


なんで、慌てて離れようともしないの……?





「っ、おい、クソメガネ。いつまでしてんだよ…。俺の夢から離れろ…!」




声が、怒りで震える。


ドキドキしてんのに、頭に酸素が巡らない。




俺より背が高いなんてカンケーない。


肩を強く掴んで、夢ちゃんから引き剥がした。





「っざけんな。お前っ、自分で何したか、解ってんの……?」



メガネの胸ぐらを掴む。


どんどん、眉間のシワが深くなっていくのが判る。


どんどん、腹の真ん中が黒く熱くなるのが判る。





「……夢のコト、諦めたって聞いたんだけど。

俺の聞き間違いだったみたいだから……
今、ぶっ潰す。」





抑えきれない“衝動”。


俺は、俺と“かいぶつ”を……制御できない───。





「止めてっ!!」



メガネを殴ろうとする瞬間、夢ちゃんが叫んだのがかろうじて聞こえた。


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp