第4章 ヒミツ
「逢坂くん、ただいま」
学校から帰った私は、部屋に戻ると彼から貰ったクマくんのぬいぐるみを抱き上げて、ほっぺにキスする。
そのまま制服のまま、私はベッドに転がり込んだ。
今日も逢坂くんは家の近くまで送ってくれた。
朝も迎えに来てくれる。
休みの日はデートしたりもする。
何かあれば私のことを素敵だ、可愛いって言ってくれる。
逢坂くんは私のこと好きなのかな…。
私は逢坂くんのことが好き。
すごく好き。
彼が私のことを彼の小説のモデルとして好きでいてくれたとしても…。
この想いはきっと重いよね。
「逢坂くん…」
私はクマくんの瞳をじっと見つめた。
「好き…」
顔を少し傾けてクマくんの口にキスをする。
左手でギュッとクマくんを抱き寄せる。
右手は制服のスカートに伸ばす。
自分の右手でそっと太ももを探る。
逢坂くんの細く長い指で触れられるのを想像しながら。
足を触っているだけなのに私の口から吐息が漏れる。
ショーツの外側から、感じる所をそっと触る。
「はぁっ…はぁ…」
息だけじゃなくて声も漏れる。
ガマン出来なくてショーツの中に手を伸ばす。
もう既に私の中は濡れている。
入り口の所を少しだけ撫でまわし、一番感じる所、クリを中指で触れる。
「あっ…」
思わず声が出る。
私はクマくんを抱き寄せて自分の口を塞ぐ。
ゆっくり中指を回すように動かす。
「んっ…あっ…あん…」
逢坂くんに抱き寄せられ、触れられていることを想像すると、私の身体はすぐに絶頂に近づいてくる。
「あっ…あっ…。逢坂くん…」
私はクマくんの瞳を見つめそっと囁く。
「…イク」
私は自分の指を早く動かす。
快感が身体の中から溢れ出てくる。
「あっ…あっ…イク…イク…んっ…あっ…ああっ…んっ…ん…」
私の身体はガクガク震え絶頂に達した。
「はぁ…はぁ…」
息を整える。
ふとクマくんと目が合う。
…
恥ずかしい。
私、こんなに恥ずかしい女の子だなんて。
逢坂くんに知られたくない。