第1章 ためしがき
(····✿は余の力で記憶は消えてる)
出会った時✿の目は見えてなかった。
そして見えない目で歩いて来たからか怪我だらけだった
だから決めた
海をずっと見てる姿に余は
すっ··
「海はすきか」
「はい。好きです、母なる海··そして」
「····」
「昔お母さんと一緒に歩いた思い出もありますから」
「ならもっと見せよう」
余は手を掴み静かに連れてきた
目を見えるようにしながら陸にいた記憶を全て消して
今余の前にいる✿の記憶は余が誘った所で止まっている。
「···(ずっと見られてる、まじまじ見るのは失礼かと思ってたから後ろ姿ばかり見ていたけど···)綺麗だな」
「····何が綺麗だ」