第1章 ためしがき
なっ
なっ
何故····
「······」
ばくばくばく···
「···(何故私は)」
ばばーん✿
(ポセイドンさんの膝上に乗せられてるん!?)
記憶を思い出せ
確か私は···
確か··
あれ?
記憶がぼやけてるな。
確か···
海を見て
『海は好きか』
って誰かに聞かれ···
ずきっ
「···っ(頭痛いな)」
「·····」
まだ余の力は抜けない
此奴は人間だ
だが余が欲しいと初めて感じたから連れてきた
(どうしよう。記憶が浮かぶまで静かにしとくのがいいかな。···早く降りたい)←
「✿」
「ー!(名を呼ばれた)」
「海は好きか」
「は··はい」