第2章 シャンメリ ハデス
「まだ何も総司の物ではないだろ···。」
「えっ!僕の✿ちゃんだよ!だって僕に膝枕してくれるし!一緒に寝てますよ!」
「総司··」
「はい?」
ぐすぐすっ
「お前も立派な大人になったな~···昔は俺の部屋ばかりで寝ていたのに···」
「だって、✿ちゃんは僕のだもん」
✿✿✿
コッコッコッ··
「·····」
(いつまで背負われてるの???)
バン!
「着いたぞ」
開かれたドアの先は花畑
すとっ
「ふむ。やはり余の見立て通りお前は花畑が似合うな」
「······」
(固まってる)
目の前に広がる花畑に✿は目を見開き見ていた
「···きれい」
やっと出した言葉
「カトレアと言う花だ。歩くか」
スッ··
「あっ(手、掴まれた)」
(大きい手。あったかい)