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【青監夢】跡継ぎを産めと言われて収監されました

第6章 こぼれ話


修羅に手を伸ばした男達

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アダム・ブレイクは女狂いと称される割には理性的で合理的なところがある。
アスリートならば特に珍しくはないが、持て余した性欲を発散させる相手は全て金で成り立つプロの女性達だ。
その証拠に、彼が仕事やプライベートで何度も顔を合わせる女性達とは肉体関係がない。
彼女達から誘われてもきっぱり断っていた。
プロとはいえアダムの100%の体力についてこれるはずがないので、相手をする数も必然的に増える。
それを隠すことはない故の“女狂い”である。

だが、たった1人だけ、例外が現れてしまった。
その女は娼婦ではない。
公私共に何度も顔を合わせる。
金で成立する行為じゃない。
自分1人どころか、成人男性のプロフットボーラー2人の無尽蔵の体力に最後まで付き合った。
なんなら今もなお、レオナルド・ルナの腕の中に閉じ込められているが、見える範囲ではそのしなやかな手足は意識のある人間のそれである。


「……ッは〜〜、気持ちいいね。もう一回」
「おいふざけんな俺の番だ」
「その交代制なんなんだ」


美しい女だとは思う。
少なくとも今まで見た中で、の美貌はずば抜けている。
彼女こそが傾国だという説得力がある。
だが、顔だけでアダムの興味が向くわけではない。
そうでなければ、いくら傾国の美女とはいえむさ苦しい男(ルナ)と共有なんでできるはずがない。
アダムの知る限りではルナも同じはずだ。


「なァ、なんであんたには跡が残らないんだ?」
「…ノーコメント。なんで残らないと分かってつけるんだ」
「ノーコメントだ」


後背位で未だ治らない熱棒をの中にぬぷ、と挿れる。
畳がけに真っ白な背中にまた吸い付くが、心臓部に近いほど早くそのキスマークはすうっと消える。
何がとは明言できないが、全く効果がないとは思わなかった。
結合部が深くなるたびに、吸い付くたびに、密着する面積が増えるたびに、の身体はびくんと震え、声が漏れるから。
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