第2章 僕らの愛は
「駄目だ傑……もう僕限界……。」
「少し黙ってくれないか…悟。」
「もう無理!!何日に触れてないと思ってんの?!」
「…喚いても仕方ないだらう……。」
悟が喚いている理由はただ1つ。
の機嫌が悪くて、ここ数日指一本触れていない。
基本、2人はに愛情表情を怠らないが、が受け入れてくれないなら無理強いはしない。
別に性欲の為にを抱いている訳じゃない。
悟も傑もが好きだから、こうして一緒に居る。
そのの機嫌がすこぶる悪くて、は一切の接触を2人から拒否している。
は機嫌が悪かったら、こうして2人を拒否する事はよくあった。
しかし、こんなにも続いたのは初めてだった。
そして、普段からの機嫌を伺っている2人は、の不機嫌の理由が分からない。