第4章 逢瀬その4
美智は完全に小林とのセックスに快感を得ていた。
夫の龍一でもここまでのセックスはしなかったのだ。
小林はもっと強く突いて行った。
「こ、小林さん、わ、私、い、逝っちゃう…」
「お、俺も、い、逝くよ…」
そう言うと小林は身体を少し震わせると逝ったようだった。
美智は小林のペニスがピクピクト身体の中で動いているのを感じていた。
それと同時に自分の膣も激しく痙攣していることに気が付いた。
美智はオーガズムを感じていたのである。
小林が身体を離すと美智はへなへなと床に座った。
「小林さん、ありがとう…良かった…」
「僕こそ良かったよ…」
床に座ると美智は甘い蜜が溢れて脚を伝い流れていくのを感じていた。
◇
数日後…。
小林から電話が来た。
「今夜も会いたいんだけど、飲みに行かないか?」
「今夜?」
「うん、今日は車で行けないからバスで綱島まで来て欲しいんだけど?」
「ちょっと今夜は無理…」
「僕さ、花柳さんの家でセックスするのが怖いんだよ」
「なんで?」
「だって、いつ旦那が帰ってくるか分からないじゃん?だからホテルでやりたいんだ」
小林が指定した綱島駅とは美智の自宅からかなり遠かった。
美智はちょっと迷っていた。
「綱島までは遠くていけないから…ごめんね」
「わかったよ…」
こうして、二人の関係はこの2回だけで終わったのである。
小林との関係が終わった後、美智はとても寂しくなった。
美智はもっと、婚外恋愛を求めてゆくのであった。