第2章 逢瀬その2
磯田と別れてから数か月が経っていた。
美智はこの日もネットの掲示板を見ていた。
相変わらず夫の龍一とはセックスレス状態だった。
寂しさはひとしおだった。
そんな時、ネットの掲示板である書き込みを見つけた。
それには「恋人募集」と、書かれてあった。
美智は掲示板に書き込みをした。
すると、直ぐに返事の書き込みが来ていた。
メールアドレスを相手は教えてきた。
そのアドレスにメールをした。
程なくしてメールの返事が来た。
その男性の名前は青柳英明と言い既婚者であった。
年齢は美智よりも5歳ばかり年上だった。
職業は某大学で准教授をしている様である。
暫く二人はメールでやり取りをしていった。
「僕は、恋人が欲しいんだよ」
そう青柳は言ってきた。
美智は結婚しているのに恋人が欲しいのか…と、思ったのである。
正直、美智も恋人が欲しいと思っていた。
毎日がとても寂しかったのだ。
「私も、恋人が欲しいです」