第12章 Dawn３３.狩鷹と死蜂

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｢五影の笠を前へ｣


男の低い声が部屋にこだまする。

U字型の机を囲むようにして座る男女５人は様々な色の各々笠を各々の目の前に置く。

U字型机の開いた間を埋めるように1つ小さな教卓があり、その前には先程の低い声の男が立っていた。


｢風影殿の呼びかけにより今ここに五影が集った｣


５人の背中が下からライトアップされると、火、雷、水、土、風と書かれた縦長の垂れ幕が薄暗い部屋に浮かび上がった。

天井の方では、五影それぞれの護衛達が下に目を光らせている。


三｢この場を預かるミフネと申す｣


ミフネと名乗る年老いた男は、灰色のヒゲを長く伸ばし頭には包帯のようなものを巻いていた。

彼の両隣にはその護衛と思われる２人の男がじっと立っている。


三｢これより五影会談を開始する｣


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