-Short Dream Story Collection-
第2章 【黒子のバスケ リクエスト夢】五月雨の季節の出逢い 花宮真
降り頻る雨の中、一目散に店内へと駆け込むように入店した。
突然のゲリラ豪雨という名の殴り雨
傘は持っていたが強風で使い物にならず…早く走ったおかげで半濡れ状態で、なんとかずぶ濡れ状態になることは回避できた。
入店したものはいいものの…辺りを見れば同じように雨宿りをしている人たちで席は埋め尽くされ、一席しか空いていなかった。
今思えば、初対面は最悪だったと思う。
彼との出逢いは突然だった。
「…チッ…」
「…!」
空いている席に着くと、周りにも聞こえるくらいの舌打ちをされた。
突然の舌打ちに情けない話…隣に座っている人の顔も見れないまま聞こえないフリをして飲み物をスマホを使ってオーダーした。
「…!」
オーダーが終わり、待っていると今度はわかりやすいくらい不機嫌そうな溜め息が耳に入る。
最初の舌打ちといい…溜め息といい…
一癖…いや、二癖…嫌な人の隣に座ってしまったことを後悔した。
それでもカフェから見える外の様子の雨の具合から見ても、走って帰ればずぶ濡れどころか最悪風邪を引いて休む事になるぐらいなら、多少嫌な人が隣でも聞こえないふりを突き通してオーダした飲み物を取りに行った。