第9章 セックス
エクスタシーを感じていたのだ。
僕も身体をブルっと震わせるとまゆみの身体の奥深くへと射精していった。
ペニスがビクンビクンと脈打つのを感じていた。
何故か射精した時千尋の事が頭に浮かんだ。
僕は、いけないと思って頭を振った。
「とっても良かったわ…」
「そ、そうかい?」
僕はしどろもどろになって答えた。
僕は優しくまゆみにキスをした。
起き上がりベッドに座るとコンドームの先端に溜まっている精液を見た。
コンドームを取り去り、ゴムの口を縛るとゴミ箱に捨てた。
何故だか分からないが、この時寂しさを感じたのだった。
また、千尋の事が頭をよぎる。
今頃どうしているのだろう。
僕はそう思っていた。
時計を見ると10時を過ぎていた。
僕は、もう帰らなければ、と思っていた。
まゆみのマンションを出ると暗闇が僕を包み込んだ。