【R18】大好きな人と【ハイキュー&ヒロアカ短編集】
第5章 初めて【岩泉】
バタバタと誰かが帰ってきたような音がする。多分私のお母さんだろう
「挨拶しないとな」
「んー?帰るときでいいよ」
まだまだ余韻に浸りたいので目を瞑りながらはじめの胸に顔を埋める
「結婚のだぞ?」
「け!?!?結婚!?」
びっくりして顔を離す
「?ヤったからには責任持たねぇと…」
「ちょっ!!いやっ…嬉しいけど私たちまだ高校生だよ?」
「将来するだろ」
「!!!…」
「…!?嫌だったか?」
「……めちゃくちゃ嬉しい…けど挨拶は本当にするときに一緒にしよ」
「そうか、わかった…」
天然なのか真面目すぎるのか…はじめの発言にはびっくりしたけど、当たり前のように結婚するって思ってることがものすごく嬉しい。
誠実で真っ直ぐで、でもちょっと恋愛には不器用なはじめが大好き
再びはじめの胸に顔を埋めると頭を優しく撫でてくれる
「結婚したら毎日こうやって一緒に寝れるね…」
「おお!それすげー幸せだな」
「ふふっ楽しみだなぁ」
はじめと出会えて、付き合えて本当に幸せだ。
こんなに素敵な人後にも先にも現れないんじゃないかなって思う。
私も誠実に向き合ってこれからもずっとはじめのことを大切にしようと心から思う。
「はじめ愛してるよ」
「!俺が言おうと思ってたセリフだ」
「ふふっはじめからも聞きたい」
「愛してる」
真っ直ぐ目を見て言ってくれる
その目には嘘がない
将来結婚したら今日の日のことを思い出話として笑い合おう、そう思った。
[END]