第12章 day9 the second 奪還 ホークス
荼毘side
欲望のままに
華奢な身体が壊れるくらい激しく腰を打ちつける
おかしくなりそうなほどの快楽
相変わらず甘い声で俺たちの名前を呼ぶ可愛い声
声に
目に
表情に宿る熱
空っぽだった心が溢れそうなほど
満足感で満たされていく
「2本も男のちんこ咥えこんで‥とんだ淫乱ヒーローだな‥っ」
『そ‥っ‥なことっ‥‥な‥いっ‥‥』
「あーっ‥締め付けやべぇ‥‥気持ちいいなぁっ‥‥最高だぜヒーローっ‥‥」
『〜っ!』
腹の上から
挿入している昂りを確かめるように指先で抑えると
ビクビクと身体が跳ねる
何回もイった身体はまたバカみたいに絶頂を繰り返して
狭いナカが俺たちのモノを締め付ける
力が抜けてくたりと死柄木にもたれかかる身体
昨日つけた痕が痛々しく残る背中や真っ白な首筋
噛んで
吸い上げて
独占欲の痕で満たしていく
白い肌が赤に埋め尽くされる程
自分の所有物に名前を書いていくようで気持ちがいい
どれくらい繋がっていたか分からない程身体を重ね合わせて
気付けば外がぼんやりと白みだす
時計の針はいつのまにか朝6時半をさし
とうとう朝を迎えてしまった
小さく寝息をたてる
穏やかな寝顔から想像もつかない程身体はそこら中にマーキングの痕
『ん‥‥‥』
「さて‥どんな反応するか楽しみだな‥」
小さく伸びをして
そろそろ起きそうな気配
死柄木は疲れたのか隣で眠っている
「おはよう」
横に寝転んだまま顔を覗き込むように近付くとゆっくりと目が開いた
『‥‥え‥?あれ‥‥?』
状況が飲み込めないのか
でっかい目を瞬きさせて俺と部屋を交互に見る
『荼毘‥‥っ?!ここは‥っ?!』
「なんだ‥やっぱり薬の効果切れたか」
少し怯えるような瞳
さっきまでの甘さも熱っぽさもこれっぽっちもない
『なんで‥‥私‥‥っ?!』
そう思ったのも束の間
起き上がったの身体がびくりと揺れて
顔がみるみるうちに赤くなっていく