第9章 海賊王の誓い
次の日の朝、ミーウは珍しく誰にも起こされずに起きた。しかも、朝早くに。ーー城にいた頃からいつも、アユナに起こされていたのに。
ミーウはそのまま支度をして、スレイジとセメイの家から外に出た。
「うーん! よく寝た!」
ミーウは大きく伸びをした。ーー海の上にいた2日の間、ミーウは久しぶりに船の上で寝ていたので、なかなか寝つくことができなかった。そのため、睡眠が浅く、熟睡することができなかった。
「久しぶりの陸地だし……思いっきり体を動かすこともしないと、体がなまっちゃうな」
ミーウは少しの間、雲1つない青空を見上げて考えた。
「よし!」
ミーウは少しだけ足を開いて、深呼吸をした。
「……氷刀」
ミーウは右手に氷刀を召喚した。
「はっ!」
ミーウは氷刀をななめに振った。
「はっ、はっ!」
2回連続で縦と横に振ってから、その場で思いっきり跳んだ。ーーこれは戦いをイメージして動いているのだ。
その後、刀で自分の身を守る動作をしてから空中で一回転して跳んだ。
「やっ! はっ!」
動きはだんだん早くなっていく。それに合わせて刀を振る動きも早くなる。
「はー!」
最後に1回思いっきりななめに振ったところで、ミーウは氷刀を消した。