第5章 土曜日
私は、土曜日が来るのを心待ちにしていた。
土曜日に、もしかしたらタカシとセックスが出来るのではないか。
そんな、事を考えていたのだ。
そして、土曜日の昼間に近くのスーパーに車で買い物に出掛けた。
青椒肉絲の食材とアルコールを買いに行ったのだ。
私の家の近所には激安のスーパーがあった。
激安であるが故に、いつも混雑していたが、特に土日ともなるとその混雑ぶりは尋常ではなかった。
そんな、激安スーパーに車で買い物に出掛けたのだ。
開店は午前10時だったが、すでに開店前から店の入り口には沢山の買い物客でいっぱいだった。
私も、開店前のスーパーの入り口で皆と同じように並んで待っていた。
午前10時になるとスーパーの扉は開かれ大勢の買い物客で店内は賑わっていた。
私は、大勢の買い物客に混ざって、カートを押して店内を歩いてゆく。
ピーマン、筍の水煮、牛肉、彩に赤ピーマンをカートに入れた。
本当に青椒肉絲だけで良いのだろうか。
とも、考えていた。
鮮魚コーナーに立ち寄った時だった。
サンマが目に留まったのだ。
(そうだ、サンマも焼いてあげよう…)
そう、心の中で呟いた。
サンマを2匹カートに入れた。
そして、アルコール売り場に行き、1.8Lの焼酎と500mlの缶ビールをカートに入れる。
二人で飲むのだから1.8Lの焼酎など直ぐに無くなってしまうだろう。