第7章 少し長めのエピローグ
(ふぅ………精神的に辛い1か月だったけどRanさんのおかげで何とか乗り切れたな!)
最終日の退勤前に部長は私を皆の前に引っ張り出した。
後任の派遣社員が花束を差し出す。
いかにも部長好みの小柄で愛想の良い子だ。
「林さぁん、おめでとうございまぁす!
かあわいいっ赤ちゃん産んでくださいねえっ。」
拍手と『おめでとう』の声が飛び交う。
「林くん、何か一言あるかな?あぁ、感極まっちゃって何も言えないよねえ〜」
部長のニタニタ顔が気持ち悪い………
――――私は姿勢を正して皆の前に向き直った。
「いえ、これだけ言わせてください。」