第6章 Therapy5回目
―――――いともカンタンに果ててしまった……
「……はあっ、はあっ…………」
息も絶え絶えにベッドに倒れ込んだ私の額の汗をRanさんが濡れおしぼりで拭ってくれた。
「私はこれで退室するから時間までお好きに愉しんでくださいね。」
「……………ふあい……」
「何かあったら呼んでね♡」とRanさんは施術室を出て行った。
さすがに2回も立て続けに激しくイッてしまった私は体力が限界で………
…………何もせず、余韻を愉しみながらトロトロと微睡んでいた。
「…………ふぅっ……」
シャワーの後いただいた冷たいお水はとても美味しかった。
「お疲れ様、はいプレゼントよ。」
Ranさんから可愛くラッピングされた包みを手渡された。
「…………コレは……」
「ロングコース受けていただいた方に差し上げているの。」
包みの上からでも分かった。コレはあのハート型の!!
「おウチでも愉しんでくださいね♡
あ、もしお持ち帰りに抵抗があったらサロンに置いておくことも出来るわよ?」
(ボトルキープならぬ『お道具キープ』か……)
でも私は持ち帰ることを選んだ。
(一見何だか分からないしね、ウフフこれで家でも出来ちゃう♡)
思わず顔がニタついてしまった…………