第6章 Therapy5回目
煌々と明るい週半ばのある日。
有給を取った私は会社とは逆方向の電車に乗る。
仕事や学校へ向かう人たちを追い抜いて――――私はこれから『オナ二ー』をしに行くンだ。
いつもの様にシャワーを使って一糸纏わぬ姿で施術室のまあるいベッドの上に横たわる。
(当然『ロングコース』は全裸か………)
何と天井も鏡張りになっていた!
(丸見えっ!)
やがてRanさんがオイルの瓶を持って入ってきた。
「レイナさんに合わせて作ったマッサージオイルなんだけどどうかしら?」
瓶の口に鼻先を近づける。
(ん〜何とも言えないいい香り!甘いんだけどちょっとスパイシーで。)
「すごくいいです!」
「お気に召したかしら。ロングコースはオイルで全身のマッサージから入ります。」
(ひゃ〜Ranさんのマッサージかあ♡ドキドキするなあ!)
「まず、うつ伏せになってください。」
「はい……」
背中にオイルが垂らされた。オイルは少し温めてあって心地が良い。
(ん〜ふぅ〜)
想像どおり、Ranさんの手は繊細で開始15秒でもうとろけそう………
「凝ってますね。これから最高にキモチ良くなる為にしっかり解しましょうね。」
背中から首筋、頭まで解された後は肩から指先、おしりからつま先まで隈なく触れてゆく………
「……イナさん、レイナさん?」
「あっ、ふぁい、キモチ良くって寝ちゃってました………」
「フフフ、次は仰向けになってね。」
Ranさんは手にオイルを落とし、デコルテ部分のマッサージを始めた。
(う………ん、ココもキモチいいっ。)
「胸、やってもいいかしら?」
「はいっ!ぜひ……いぇっ、オネガイシマス……」
(即答しちゃって恥ずかしいっ…………)
オイルのたっぷひ付いた手が両方のおっぱいを包みこんだ。そこから外側から内側へとゆっくり揉みしだかれた。
「痛かったら言ってね。」
だんだんと強くなってきた。けど痛みは感じない。むしろ………
「ん、あぁっ♡………やだっ、声出ちゃいました……」
「恥ずかしがらなくていいのよ。好きに啼いて頂戴ね。」
やがてRanさんの手は胸からお腹に、お腹から脚の付け根まで下りてきた。
「脚……少し開いてね………」