第3章 Therapy2回目
「レイナさん、時間よ………」
Ranさんに優しく揺り起こされて私は目を覚ました。
「ん………あ、すみません、ぐっすり眠ってしまって。」
何かすごく気持ちの良い夢を見ていたような気がするが、それも忘れてしまったほど深く寝入ってしまった。
「ふふふ、良かった。少しはお疲れがとれたかしら?」
とRanさんは冷たいおしぼりを差し出した。
「あ、あのっ、お手洗いお借りしていいですかっ!」
「どうぞ、どうぞ。」
トイレで用を済ませ、トイレットペーパーを使ったら………
「………!!」
アソコがヌルッとした。
(やた、私………元彼とのエッチでもこんなになったことないのに!どうしちゃったの!?)
見たら下着もストッキングもヌルヌルになっていて………
(どうしよう……このままじゃ帰れない!)
トントン………
その時Ranさんが外からノックした。
「左の扉の中の物、ご自由に使ってくださいね、」
扉を開けると中の棚に、使い捨てのショーツやストッキング、ウェットティッシュ、ビニール袋などが入っていた。
(よかった!………至れり尽くせりだな。)
着替えを済ませてトイレを出る。
「また、いつでもいらしてくださいね♡」
「はいっ、今日はホントにありがとうございましたっ!」
マンションを後にして空を見上げると夕焼けが広がっていた。
(もうこんな時間だったんだ。)
私はお昼を食べていなかったことに気がついた。
(お腹空いたなあ…………そうだ!ラーメン食べて帰ろう!)