第8章 変わる日常
私の心は決まっていた。
『受けます。』
太宰「よし、ならこの花を凍らせてみて!」
太宰さんの手の中にある赤木鉢を受け取る。
集中し、身体全体に冷気を纏わせる。
力が身体全体にみなぎる。
周りの温度が下がり始め、足元が凍る。
しかし意識が段々薄くなり始める。
もうダメかもしれない、、、。そう思った時だ。
ふと頭に中也の顔が浮かんだ。
その瞬間意識がはっきりしたのだ。
『異能力 氷の涙』
目の前の花が見事に凍ったのだ。
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太宰「お見事!合格だよ、ちゃん!」
敦「おめでとうございます!」
乱歩「おめでとう、ちゃん!」
その場にいた全員が祝福をしてくれた。
すると扉が開いた。
そこには、、、、
太宰「社長。」
福沢「よくやった、これから宜しく。社長の福沢だ。」
『宜しくお願いします。』
福沢さんは私の頭を撫でた。
中也と違う安心感があった。
すると福沢さんの後ろからひょっこり影が動いた。
鏡花「姐さん。」
『鏡花ちゃん、、、。元気そうでよかった。』
鏡花「うん、元気。あの時はありがとう。」
『私は何もしてないわ、これから宜しくね。』
鏡花ちゃんは頷き、私に抱きついてくれた。
太宰「ようこそ、探偵社へ。」