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氷が溶けるまで。【中原中也】

第8章 変わる日常


突然のからの接吻。

彼女の性格上、自ら接吻をすることはなかったので驚いた。

おまけに上目遣いで見つめてくるのだから、かなりクる。

仕方がなく、離れてやると手際よく料理を作ってくれた。

「美味っ!のオムライスが1番美味え。」

『ふふ、善かった。』


幸せな時間だ、いつか憧れた先生と奥さんの姿が目に浮かんだ。

俺たちも、、、、。


俺の頭の中では"結婚"の2文字が浮かんでいた。

緩む顔を抑え、オムライスを頬張った。
すげぇ美味かった、あの日食べた味と同じだ。


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お皿を洗っていると後ろから抱き締められる。

『中也、、、。もう少しだから、、んぅ!』

「ん、ちゃーんと待ったぜ?こんなの後ででいい。」

食器を洗う手を掴まれ、再び口付けをされる。

くっついては離れるキスを何度も、何度も、、、。

「っ、口開けろ。」

素直に口を開けると、すかさず中也の舌が口内に侵入する。

『んぅ、、、んぁ、、、はぁ、、ん。』

シンクと中也に身体を挟まれて、なんとか立っていられる。

ちゅぱ。っと音を立てて唇が離れる。
銀色の糸が2人を繋ぎ、ぷつっと切れる。


「手前を今すぐ抱きたい。」

鋭く光った瞳が私を写す。

私は頷く代わりに中也のクロスタイに手をかけた、、、。


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