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氷が溶けるまで。【中原中也】

第7章 出会い


それから7年が経過した。

は少しずつ感情、心を取り戻していった。
昔に戻ったわけではないが、根は昔のままだ。

優しく、正義感が強く、オムライスが大好物なところだ。


今では恋人同士になったのだ。

あの時は気付かなかったが、俺はに出会った時から彼女に恋をしていた、あの笑顔に一目惚れしたのだ。


眠っているの頭を撫でる。

の笑顔を久々に見て、あの頃を思い出した。


眠っているにそっと口付けをする。

そろそろ先生たちの命日だ。



『ん、、、。中也?』

「目覚めたか?眠り姫さま。」

『うん、おはよ。』


起き上がり、服を着ようと手を伸ばすの手を掴み、後ろから抱き締める。


『中也、着替えたい。』

「まだ早いぜ?もう少しこのままでいいじゃねーか。」


シーツの上からの身体をなぞり、耳元で囁く。

は擽ったいのか身体をよじらせ乍ら甘い声を漏らす。

『んぅ、、。だめ。』

「抱き締めるだけだ。ダメか?」

『抱き締めるだけなら、、、。』

俺はをベッドに引きずり込み抱き締める。


「愛してる。」

『私も、、、。』


俺はもう一度先生に誓った。

俺がを守り、そばにいると。




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