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氷が溶けるまで。【中原中也】

第18章 俺のモノ


今日はが首領へ仕事の報告をしにうちへ帰って来る日だ。


一緒に住んで入るが、やはり日中も逢えるとなると嬉しい。

が来る時間帯は俺も時間を空けて少しでもと一緒に過ごせるようしている。

お互い忙しい身だ、少しでも長く一緒にいたいのだ。


今日もその予定、、、のはずだが。


「遅せぇな、、、、」


いつもこの時間帯には俺の部屋へ来るはずなのに、なかなか来ない。

首領への報告が長引いているにしても少し遅い気がする。


少し心配した俺はを探しに部屋を出た。

が通るであろう道を通っていると、不自然に開いた扉が目に入った。

「ん?なんだぁ?」

そこは医務室だった。

微かにの声がした気がしたので、慌てて俺は医務室へ飛び込んだ。

まさかに何かあったのではないかと、、、。


扉の先の光景に一瞬動くことが出来なかった。

目の前には顔を赤らめた芥川にベッドへ押し倒され、唇を奪われているがいた。 

状況を理解した瞬間に一気に頭に血が登った。

「芥川っ!!手前何してやがんだ!!誰の女に手出してんのか判ってるのか!?」

俺は芥川と#を勢いよく引き剥がし、芥川の胸ぐらを掴む。

『中也、待って!!龍くんはっ!!』

俺のあまりの勢いに慌ててが止めに入る。

「五月蝿ぇ、随分芥川と仲が善いんだな?」

『何云ってるの?龍くんは、、』

「接吻までしやがって、そんなに俺じゃ足りねぇか?」

止めに入るをつい責めてしまった。
の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。


『中也の莫迦っ、、、、。』


はそのまま医務室を飛び出してしまった。







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