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氷が溶けるまで。【中原中也】

第17章 温泉と甘い夜


珍しくあまり呑まない中也には疑問を持った。

そんなに気付いたのか中也はに耳打ちをした。

「酒に酔ったら手前を抱けねぇからな」

中也の言葉に顔を赤く染める

なかなかお目にかかれない、浴衣姿の。

可愛らしく頬を赤く染まらせるについ欲情してしまった中也はの手を引く。

「が酔ったみてぇだから、俺らは先に戻るぜ。手前らはゆっくりしとけ!」

そう云い残し、中也はと共に宴会場を後にした。


部屋に入ると、布団が敷かれていた。
ピッタリとくっつけられた布団に何故か緊張する。

「ん?どうかしたか?」

『な、なんでもない。』

明らかに様子がおかしいに中也も気づく。

の視線の先を見て全てを理解した。

「ふっ、可愛いやつめ。」

の手を引き、腰に腕を回し唇を塞いだ。

『んっ、、、んぅ。』

「、、、好きだ」

『んふっ、、、私も、、好き、、』

いつもと違う場所、互いに服装はいつもと違い浴衣姿だ。

それだけで興奮材料になる。

ドサっ。

を布団に押し倒す。

「今日は寝かせないからな。」

は顔を真っ赤に染め、小さく頷いた。


中也の目はギラギラとしていた。
まるで獲物を捉えたライオンのように。


そして再び唇が重なり合う、、、、。




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