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氷が溶けるまで。【中原中也】

第17章 温泉と甘い夜


首領のご厚意で温泉旅行へ来た。

『凄く素敵な旅館だね!』

「そーだな、、、」

『中也元気ないけど、具合悪い?』

心配そうに俺の顔を覗き込む。

「具合は悪くねぇよ。」

別に具合は悪くない、寧ろ善い方だ。

俺が元気がない理由それは、、、

樋口「先輩っ!お荷物を部屋まで運びます!!」

立原「すげぇ良い旅館!!」

梶井「さぁて、今日はどんな実験をしようかなー!!」

「っるせぇぞ!!手前ら!静かにしろっ!」

そう、此奴らがいるせいだ。

---遡ること数日前

「温泉ですか、、、?」

森「うん、ここ最近忙しかったからねぇ。それに芥川くんの療養も兼ねて!彼はお風呂が苦手だからね、中也くんにお願いしたくって!」

大方の目的は芥川の療養だろう。

彼奴は風呂嫌いで有名、湯に浸からせるのは至難の業。

然しメンバーは芥川、樋口、黒蜥蜴、梶井がいるらしいのだ。

こんだけいれば俺がいなくてもいい気がする。

久しぶりに温泉でのんびりと過ごしたいが、あまり乗り気ではない。

理由はと離れるのが嫌だからだ。

ここ最近は色々とあった。
やっと落ち着いた今、とゆっくり過ごしたいのだ。

「俺じゃなくても、、、、」

すかさず森は言葉を続けた。

森「ちゃんも一緒に行ってくれるんだよ?芥川くんもちゃんの云うことなら聞くかもしれないからね。あっ、勿論部屋は君とちゃんは同室だけど、どう?」

嘘だろ!?
も一緒に行くのか?
ってことはの浴衣姿を拝むことができる。

おまけに同室だ。

そんなの、、、


「行きますっ!」


行くに決まっている。





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