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氷が溶けるまで。【中原中也】

第16章 秘密


ここは豪華客船

社長の快気祝いと私の歓迎会だ。

敦「さん!!ご無事で何よりです!」

『ありがとう、敦くん聞いたよ?龍くんとまた力を合わせたんでしょ?本当にすごいよ!』

敦「太宰さんが云うから仕方なくですよ、、、、」

太宰「敦くんなーに顔赤くさせてるの?」

敦「太宰さん!赤くなんかしてません!!」

2人のやりとりを微笑ましく眺めていた。


誰かに肩を叩かれ、振り返る。

『どうかされましたか?乱歩さん』

乱歩「ちゃん、素敵帽子くんなら無事だよ!」

乱歩さんにはお見通しのようだ。
中也にまだ逢えていなくて少し、否かなり気になっていた。

ポオさんの小説に入ったっきり出てこれていないようなのだ。

『善かった、、、。乱歩さんもご無事でなによりです。』

乱歩「僕を誰だと思っているんだい?名探偵だよ!」

『ふふ、そうですね。』

乱歩「1時間後、ヨコハマの夜景が1番綺麗に見える場所だよ。」

『??なんのことです?』

乱歩「素敵帽子くんと逢える場所さ。」

身体が勝手に動いた。
慌てて乱歩さんにお礼を云って飛び出した。


中也に逢いたかった、謝りたかった。

『はぁ、はぁ、中也、、、』

周りの人の視線を感じる。

何故なら私は裸足で走っているから。
ヒールだと走りづらく、途中で脱いでしまったのだ。

周りの視線なんてどうでも善かった、早く中也に逢いたい。

私は愛しい人の元へ急いだ。

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「はぁ、やっと出てこれたぜ、、、、。」
流石の俺でも1000人ぶん殴ればヘトヘトだ。

名探偵はなら無事に戻ってくると云っていた。

その言葉を信じた、信じるしかなかった。

そうじゃねぇと、可笑しくなりそうだから。

目の前にはヨコハマの美しい夜景が映し出されていた。


に逢いたくて堪らない。

そう思った時だ、、、、


『はぁ、はぁ、中也っ、、、!』


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