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氷が溶けるまで。【中原中也】

第13章 4年前の任務


せっかくのとの時間を邪魔された。

着信相手は首領からだった。

慌てて用意をし、首領の執務室へと向かった。

先ほどのの顔が堪らなく可愛かった。
まるで仔犬のような目だった。

早く戻って、に逢いたい。

そんな呑気なことを考えていた。


森「突然の呼び出しすまないねぇ、ちゃんの体調はどうだい?」

「はい、解毒剤のおかげもあり特に問題ありません。」

流石に抱き潰したなんて、首領には口が裂けても云えない。

大方は判っているだろうが、、、。

森「そうかい、それは善かった。実は花園智司が死んだ。」

「え?」

突然のことに頭の中がフリーズした。

森「正確には殺されただね。芥川くん達が彼をうちへ運ぼうと外へ出た瞬間に撃たれてね。即死だったよ。」

「犯人は?」

森「それが判らなくてねぇ。まぁ敵は多いだろうし、命を狙われていたかもしれないのだけどね、、、、」

1枚の紙を首領は見せてきた。


"罰"

そう大きく書かれていたのだ。

「罰、、、これは何処に?」


森「狙撃をした場所へ向かった時に芥川くんが見つけたのだよ。まぁ彼は悪事に手を染めてたし、ただあまりにもタイミングが良すぎてね。まるでこの流れが読まれていたようだ。」


首領の云いたいことはすぐ理解した。


「少し調べてみます。」



森「頼んだよ、中也くん。」



この時はまだこのメッセージの意味が判らなかった。


"罰"とは一体、、、、




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