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氷が溶けるまで。【中原中也】

第13章 4年前の任務


ここは探偵社のビル一階にある喫茶処である。

店内にある人物の声が響き渡る。


「はぁー!?手前じゃなくてもいいじゃねぇか!!」

『中也、落ち着いて、、、、』

「俺は反対だ!!前だってあんな危険な目にあったじゃねぇか!」

『でも、、、、』

??「落ち着けたまえ、中也。」

「んだよ、糞太宰。どうせ手前の嫌がらせだろ?以外にさせろ!」

太宰「残念だけど、今回の任務はちゃんにしか任せられないのだよ。」

太宰は説明をし始めた。

今回の依頼はある政治家の汚職を暴くことらしい。

3日前、花園琢三と云う有名な政治家の秘書が突然死んだ。
死因は自殺。

然し、死んだ秘書の妻が自殺するわけがない。
殺されたのだと探偵社に助けを求めにきたらしい。
自殺するわけがない理由、それは秘書が花園の汚職を告発するつもりだったのだ。

もし自殺ではなく、他殺であれば花園を野放しには出来ない。
そんなこんなで依頼を引き受けることになったそうだ。


「ッチ、だからってなんでじゃねぇと駄目なんだ。」

太宰「それがねぇ〜。」

今回花園は秘書が亡くなったことにより、自身の息子を秘書にさせるらしく、その挨拶も兼ねてパーティーを開催するらしいのだ。

然し、本当の名目は息子の嫁探しらしい。
年齢は18〜23歳に絞られているらしく、鏡花や女医は対象外。

の美貌であれば、必ず花園の目に止まる。

息子を上手く誘惑して情報を聞き出すのだ。

そう云う理由で結局が選ばれた。


『中也、お願い。奥さんが可哀想で、、、。なんとか助けてあげたいの。』

「ッ///」

俺の両手を掴み、上目遣いで俺の目をじっと見つめる。

その目に弱いのだ。


「ッ、、、。危険を感じたら、ぶん殴れよ?」

『判った。ありがとう、中也。』


結局に負けた、、、。

4年前のとある任務を思い出した。

あの任務も今回と似ているのだ、そしてこの任務をきっかけにはお色気作戦はしなくなった。


否、させてもらえなくなったのだ。




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