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氷が溶けるまで。【中原中也】

第10章 快楽と云う名の猛毒。


太宰「やぁちゃん、身体の調子はどうだい?」

『太宰さん、与謝野先生のおかげで全く問題ないです。』

太宰「それはなによりだ!ちゃん、フョードルに逢ったかい?」

『はい、でもイマイチ覚えていなくて、、、。すみません。』

太宰「そうかい、、、。何故フョードルがちゃんを狙っているかが判らない。当分の間は念の為に単独行動はしないようにしよう。」

『判りました。』


何故フョードルは私を狙ったのだろう。
それにあまり覚えていないのだ。
前後の記憶ははっきりしているのに、フョードルとの会話などが一切思い出すことができない、、、。


与謝野「、身体はどうだい?」

『与謝野先生!昨日はありがとうございました。おかげさまでこの通りです。』

与謝野「そうかい、善かったよ。彼奴とも仲直りできたようだね?」

『??はい、与謝野先生のおかげです。』

何故中也と仲直りしたことを知っているんだろう。
不思議に思っていると、与謝野先生が耳打ちをして教えてくれた。

急いでトイレに向かい、鏡を見ると一気に顔が熱くなった。
恥ずかしさで外になかなか出られない、、、。

『中也の莫迦、、、///』


悪い顔をして笑っている中也の顔が浮かんだ。


与謝野「今日は髪下ろしておきな、"頸"から見えてる。」


私の全身には中也の印がこれでもかと沢山付けられている。
中也の配慮もあり基本は服で隠れる場所だったのに。

まさか頸に付けられていたとは、、、。


一方その頃、、、

与謝野「身体大丈夫そうで善かったよ。」

太宰「ふふ、中也のような体力莫迦が相手だと大変ですからね。」

与謝野「ありゃ、女の敵だねぇ。」

太宰「快楽とは猛毒だ、然しまた快楽が解毒剤にもなる。」

与謝野「ふっ、アンタ態とに解毒剤を渡さなかったんだねぇ?」

太宰「ふふ、さぁ、、、?」


太宰の服のポケットには白石から押収したPDPの解毒剤が入っていた、、、、。


今度中也に高級蟹缶でも買わせよう。そんなことを考えながら昼寝をする太宰。


国木田「太宰ー!!!仕事をしろー!!!」

今日も探偵社は平和であった。





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