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氷が溶けるまで。【中原中也】

第10章 快楽と云う名の猛毒。


「んっ、、、。」

時計に目をやると朝の7時前だ。

腕の中にはがぐっすり眠っていた。

彼女の身体の至る所に俺のつけた赤い印の花が咲いている。

優越感と共に罪悪感も沸く。

を性処理として抱いてしまったからだ。

「彼奴らと同じじゃねぇか、、、。」

『違うよ。』

慌てて下を覗くとと目が合った。

「起きてたのか?」

『うん、今さっき。中也身体は、、、?』

「手前のおかげで元通りだ。ありがとな。手前こそ身体はどっか痛まねぇか?」

『大丈夫だよ。』

「そうか、すまなかった。」

微笑むを見ると更に罪悪感が増し、彼女から目を逸らす。


『中也、、、』

名前を呼ばれ、再びの方を向くと唇が重なった。

中也の頬を撫で乍らは言葉を続ける。

『ごめんなさい。中也が私を裏切るなんて絶対にないのに、勝手に不安になって逃げちゃったの。中也はあの人達とは全然違う、私を愛してくれているもの。だから気にしないで。』

「、、、俺が接吻したいのも、抱きたいのも一生そばにいたいのも手前だけだ。」

『私も、、中也だけよ。』

2人の距離は自然に近くなり、口づけを交わす。




俺はある決心をした。



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