I’ve been thinking about you.
第3章 ねこあし
「はい!お母さんです!どうしたの?フィンくん」
もじ··
「あの··今日の学校帰りに··」
「フィン、ゆっくり焦らず話そう」
「うん。今日の学校帰りにダンボールに捨てられてた子猫拾って来たんだ!お願い!子猫飼いたい!」
「フィンくん」
「雨の中ひとりさびしくいるのが僕達と重なって··面倒もきちんとする!お願いお母さん!」
「フィンくん。生き物を飼うと言うのは簡単な話じゃないのは分かるよね」
「わかる」
「それでもふたりにはこの子猫と重なったんだよね」
「重なった··寂しそうな目していたから」
「いつか、この子がお空におやすみなさいをした時、ありがとうって言える?」
「言える!この子がさびしくならないようにする!」