I’ve been thinking about you.
第12章 世界がこわれる音がした ワースさん
「··?」
「今でも兄貴は··親父の下僕か?」
「·····」
「俺は、決めた」
「·····」
「魔法使いさんから教わった。今までの世界を壊して俺だけの世界を作るわ」
カチャ
「何故··魔法使いさんの名を··」
「安心しろよ。兄貴」
「····」
「兄貴の分も壊してやるよ。」
✿✿✿
ガチャ!
コッコッコッ
「·····」
「なんだ。ワース」
ビッ
「よぉ、首謀者さん」
「なんだいきなり杖を親に向けて」
「俺は今からこの家と別れる。金輪際俺に関わるな」
クルッ
スタスタ···
「何を言うかと思えば、価値が無い者の無駄口か」
「そうだな、俺はお父様の希望通りに育たなかった人間だからな。だけど俺は後世に残すつもりだ」
ズズズ··
「····」
ギロッ
「テメェが漆黒の死神処刑首謀者の身内だってなぁ。」