I’ve been thinking about you.
第12章 世界がこわれる音がした ワースさん
「あっ、あれ··?名前出したら涙が··」
ぎゅっ
「·····」
ギョッ!
「魔法使いさん!?///」
「君が呟いた名前、ずっと覚えていたんだね。忘れないでくれてありがとう」
「俺は初めて魔法使いさんと会うのに何故か、初めて会った感じがしない」
「そうか、ならワースくんが僕に名前を付けてくれないかな?旅に出る時に名前を置いて来たからさ。今ある名前は漆黒の死神だけ」
「漆黒の···死神··」
昔兄さんから聞いた
俺が小さい時に兄さんと友達になった魔法使いがそれだと
『凄く暖かい魔法使いさんだった』
『なぁなぁ!もっと教えてくれよ!』
『そうだな··ワース』
『なんだよ』
『父上が来る。また後でな』