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~たゆたううたかた~【禪院直哉/R-18/短編集】

第5章 ごっこ遊び 【禪院直哉】



ある日…禪院家に
ご当主の命令で集められて、
その中から…オーディションの様に
直哉様の花嫁候補として、なぜか
選ばれてしまったのをきっかけにして。

私の受難の日々が…始まったのだけども。

前に…当番を交代?代行??してから
他の花嫁候補の中の2人である、
5人の花嫁候補の中で一番美人…な
澪さんとその妹さんの桜ちゃんとは
ちょこちょこと話をする事もあって。
一緒に…カフェで…ケーキセットを
食べに行ったりとかする感じになっていた。

桜ちゃんは…5人の候補者の中の
最年少でまだ…未成年で年齢は16歳だ。
その所為かとっても…素直で可愛らしい。
澪さんが桜ちゃんを心配して
可愛がりたくなる気持ちも…分からなくもない。

多分澪さんは…、手を尽くして
桜ちゃんをこの…直哉様の花嫁候補から
外して貰えないかと…考えている様で。
直哉様には…澪さんは…桜ちゃんの
話ばかりをするので…直哉様に
怒られてしまったと…話していたのだけども。

まぁ…あんな可愛い妹が居たら、
私も妹ちゃん可愛い可愛いしたくなる。

でも…あの直哉様がそれを…
素直に受け入れてくれるだろうか?と
そんな事を思って居たら…。
使用人の人に直哉様がお呼びだと言われて
なぜか当番の日でもない日の
お昼間にお呼び出しをされてしまった。

「すいません、直哉様。です」

直哉様の私室の外から声を掛けると
中に入るように言われて、
ガラガラと襖を開いて中に入ると。
そこには制服姿の桜ちゃんと
それから澪さんが…申し訳なさそうに
しながら直哉様と向い合せに座っていて。

『なぁ、聞いてぇや…ちゃん。
澪ちゃんがな、桜ちゃんまだ学生さんやし、
お当番のお仕事堪えたげて欲しいねんて。
んでな…俺も鬼ちゃうし、水曜日の
澪ちゃんの当番の日あるやん?』

私の当番の日は火曜日で、
水曜日は澪さんの、
そして翌日の木曜日は桜ちゃんが
お当番として直哉様の夜の相手を
する事になっているのだが…。

『その日ぃにな…、隔週で
澪ちゃんと桜ちゃんにな…
お当番してもらお…思ってんねんな?
ほいで…や、ちゃん
木曜日の埋め合わせしてくれへん?』

直哉様がそう…こっちに提案して来て。
澪さんも…こっちに助けを
求めるような顔をして見ているし。



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