第1章 ①ショッピング
しばらく歩くと目的の服屋にたどり着いた。
18号は目を輝かかせて早速夢子の腕を取り店に入る。
18号「見てごらん夢子、これ絶対あんたに似合うよ」
彼女は胸元にパールのあしらわれた白いワンピースを手にした。
鏡の前で夢子の身体に充てがう。
18号「ほら、すっごく可愛いじゃないか」
「わぁ……!すごくいい!さすがお姉ちゃん!!」
鏡に映る新しい自分の姿を見て心が弾む。
17号「それもいいけど、こっちの方が似合うんじゃないか?」
彼が手にしたのはカジュアルな黒のTシャツだ。裾にリボンがあしらわれていてこれも可愛い。
彼は鏡の前に立つと18号が選んだ白いワンピースの上から当てがった。
17号「ほら、さっきよりもっと可愛いぞ」
18号「なんだい?私の選んだ服にケチつけるつもり?夢子は何着たって可愛いのよ」
「ま、まあまあ」
「この服お兄ちゃんの服に似てるね」
17号「お揃いにするか?」
17号は夢子を見下ろして微笑む。
すると18号が次の服を持ってきて更に上から当てた。