第8章 ※過去Ⅰ
[ …………!? …!?]
[大丈夫なの!? ?]
[はっ…!]
[だ…大丈夫だよ…!]
今度は湯船で寝てしまっていたようだ
(また昔の…………)
どうやら思ったよりも長く入っていたようでおばあちゃんが心配して見に来てくれたみたいだ
浴室のドア越しに話しかけられる
[中々出ないから心配したわ…]
[ごめんね…寝てた]
[そう…もう上がってちょうだいね]
[う…うん…!!]
心配そうにおばあちゃんは出ていった
無理もない
ただでさえ私が前に戻っている感じだから心配なんだろう
(本当に迷惑ばかりかけて申し訳ないな……)
こんな自分にほんと嫌気が差す
(また心配かける前に上がろう…)
さっきよりかは温まった体を起こして私は湯船から上がった