• テキストサイズ

太陽が咲くまで[WINDBREAKER]

第7章 ※悪夢


[は………!はぁはぁ…………]



私は汗だくになって目覚めていた
心臓がどくどくしている


[はぁはぁはぁ…]

過呼吸になっているこのままじゃまずい
荒い息を落ち着かせるため深呼吸をする


(落ち着け………落ち着け……)


数分間していると


(ふぅ………)


やっと呼吸がしやすくなった
さっきまでの息苦しさが嘘のように楽になった

(よかった…って…あれ…)

頬に違和感があったので触ってみると濡れている感触がある
どうやら涙も出ていたようだ


(私また…………)


うなされていたようだ


たまにこういった夢をみることはあったけど最近は見る回数が減ったと思っていたら逆であんな目に遭ってからずっと繰り返されている


眠れたかと思ってもすぐこの夢を見てしまうし
くまもひどいし顔色もあまり良くないように見える


昔の酷い過去


思い出すだけで水槽の中に沈められて息ができないような圧迫感に襲われる

それだけではなく


悲哀


怒り


様々な感情がごちゃごちゃになり私が私でいられなくなる



それでフラッシュバックしているせいなのか


また人が怖くて仕方ない
体も重苦しくて動くのも億劫だ



(とりあえず…)

(体が気持ち悪い…)


(少し洗いながそう………)



私は重い体をなんとか起こしてシャワーをしようと部屋から出た
/ 417ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp