第47章 鼓舞
[しっかりしなっ!!!]
[つ、椿ちゃ…]
がっと肩に手を置かれ美しい水色の宝石が私の眼に映る
涙なんてどこへ行ってしまったのか
驚きで目がまん丸になって口がだらしなく開いたまま話は続く
[]
[あんたに負担を強いているのは悪いと思ってる]
[けど]
[あんたが"全て"悪いわけじゃない!]
[…!!]
[いい?]
[全てを受け入れろなんて言ってないわ]
[考えていい 断っていい]
[どうするか決めていいのよ]
[あなたの人生だもの]
[それで不幸になろうがどうなるかはあーしの勝手!]
[のせいじゃない!!]
[……………ぁ]
(…また)
(卑屈になっていたんだな私)
暗闇の中から手を差し伸ばされて理解できた
ジメジメと悩んでいたから周りも色んなこともよく見えてなくて随分遠回りをしてしまったらしい
けれど言われてなんとなくではあるがどうしたいのか分かったような気がする
"私の気持ちで正直でいいのなら"
椿ちゃんはなんて言うだろう
気にしても仕方ない
まずは
[ご、ごめん…!…!あーしったら…また…]
[ううん椿ちゃん そんな事ないよ]
[…あり…がとう]