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太陽が咲くまで[前編]

第46章 戸惑い


[椿ちゃんSide]
があーしの話を聞いた時からおかしくなっていた

ううん きっと獅子頭連の噂を聞いた当初から
いや十亀と会わなくなっていた時からだろう

お節介なのは承知していたのだけど口が滑ってしまってペラペラとお話してしまった
心配そうな顔をしていたし何よりあーしの好きな人の顔が曇っていたもの


(はぁ…本当…)


大丈夫?なんてことを言ったのかしら あーし
別れたあと後悔しまくったわよ


ただ懸念は現実になり彼女から笑顔が見られなくなっていた

どう見ても一悶着あったわね これ

薄ら笑いみたいな 顔に張り付いた笑みが怖く思えてしまって
何があったのかさりげなく聞いてもうんともすんとも言わないし

(だから)

ことはとお出かけして気分を晴らせればよかったし
あわよくば聞き出したかった
 
何を抱え込んでいるのか


(…………まさか)

なんとなく察していたとはいえ
十亀と別れていたとは

辛そうに 悲痛そうに相手に見せないようにしても私の目はごまかせない

彼女は気づかず淡々と話していく


(何よそれ)


馬鹿げてる


ぷつんと何か切れてしまい勢いそのまま告白してしまった
チャンスだと思ったのかもしれないわ


"タイミングとしては"


あーしならそんな顔させない
隣にいてくれるのなら幸せにしてみせる

そう思っていたけど

彼女がどれほど思い悩み知らずに詰め寄りすぎていたのか






[やめて!!!]





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