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太陽が咲くまで[前編]

第46章 戸惑い


ぐいっと手で胸を押し退ける
今は離れて欲しくてたまらない


[……!……]


[私…………私は…]

[何も…]

[……………ぅ……]


(……………)

ポロポロと涙が零れ始め感情がぐちゃぐちゃだ
水だまりでもできそうかの勢い

(……もう)


疲れた


"疲れた"


私なんかの何処がいいの

こんな こんな

急に叫ぶわ泣くわ
情緒不安定にも程がある

みんなにも迷惑をかけて



********************


[………あなたさえいなければ…]

[娘は死ななかったの!]


[あんたなんて………!]


*******************

(…そうだった)


あの時の光景が 言葉が木霊する
"どうして"忘れてたんだろう


私が

"必要とされていない"人間だということを自覚させられる
ううん自覚していたのに


忘れてしまっていたのか


私を好きになっていく人・愛してくれる人は不幸にばかりなっていく


"おじいちゃん、おばあちゃん"


"お父さんもお母さんも"


"条くん"も


みんな  みんな




[……!!]
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