第46章 戸惑い
ぐいっと手で胸を押し退ける
今は離れて欲しくてたまらない
[……!……]
[私…………私は…]
[何も…]
[……………ぅ……]
(……………)
ポロポロと涙が零れ始め感情がぐちゃぐちゃだ
水だまりでもできそうかの勢い
(……もう)
疲れた
"疲れた"
私なんかの何処がいいの
こんな こんな
急に叫ぶわ泣くわ
情緒不安定にも程がある
みんなにも迷惑をかけて
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[………あなたさえいなければ…]
[娘は死ななかったの!]
[あんたなんて………!]
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(…そうだった)
あの時の光景が 言葉が木霊する
"どうして"忘れてたんだろう
私が
"必要とされていない"人間だということを自覚させられる
ううん自覚していたのに
忘れてしまっていたのか
私を好きになっていく人・愛してくれる人は不幸にばかりなっていく
"おじいちゃん、おばあちゃん"
"お父さんもお母さんも"
"条くん"も
みんな みんな
[……!!]