第43章 ※現実
[………やぁ…ぁ……]
腰を押さえられグリグリと奥に擦り付けられて一瞬イキかけてしまいそうになるもゆっくりと動かされる
[……そこ…だ、め…]
[………っ…ふ……あ]
腰を降るスピードが早くなりじゅぶじゅぶと音が響く
まだイカせないとでも言わんばかりで自分がいいというまでその気はないらしい
(……っそんな場合じゃ……!)
[……っ…ぬ、抜いて……!]
感じてしまう自分は悪いのは分かっている
このままだと彼は本気で
[………っは]
[こんなに咥えてるのにぃ]
[黙って感じてなよ]
そんな私の表情を見て嬉しそうに舌なめずりをしている
(ああ)
(これは)
[っ…………あん……]
[だ…駄目ぇ……]
だんだん彼のモノが私の中で膨らんでいる
キツくなってきてしまい生理的な涙が溢れてしまう
[………っ…あう]
[ふぁ……や………!]
(………っなんで)
それすらも美味しく頂くかのように雫を舐め取っている
私も嬉しいのか腰を動かして今か今かと待ち侘びている
無茶苦茶だ
何なの 私
怖いと感じている癖に快感にも抗えない
涙を舐め取ってもらえて喜んで
自分でも理解できない
受け入れてしまったら後には引けないのに
何故だかは分からないけど彼の行為は暖かみに溢れているような気がしてしまっていた
これが本当に"最後"だと言わんばかりに
[…………っ……]
[だ、駄目……!]
[……………あ……!]
静止も聞かずブルリと背中が震えて奥に欲を吐き出される
私はただ彼のモノを呑み込むしかなかった