第41章 ※激情Ⅰ
[……………]
[ううん…]
(朝……?)
カーテン越しに光が差し込む
あまりの眩しさに思わず目が覚める
[……ふわぁ……ううん…]
[う〜ん……]
眠たくて目をこすりつつ徐々に頭が冴え壁にかけている時計を見る
[……今は7時か…]
そう言い部屋の周りを見渡すと
(…おじいちゃん達がいなくてよかった…)
プチ温泉旅行だから午後には帰ってくるだろうけども流石にこれはまずい
聞こえが悪いがこの"現状"を見られたら大変なことになるのは間違いないから
服や下着は脱ぎ散らかし そして隣には
(条くん…)
しかも半裸
これを見られたらとんでもない事になるのは間違いない
[すぅ…………]
寝息を立ててとても気持ちよさそうに寝てる
すやすやと赤子のように
(……条くん…)
起こさないようにそっと頭を撫でる
昨日の獣のような荒々しさはいったい何だったのだろうかと思うほど今は穏やかだ
(……何かあったんだよね)
きっとそう
私もすぐさま聞けばよかったのだがそれどころではなかった
(……腰が……辛い)
下腹部の奥の方にじんじんと痛みもある
あの後何回やったのだろうか 記憶がない
この様子だと最中に気を失ったのかもしれない
(…………ってあれ…)
ベタベタしていた体もいつの間にか綺麗にされてTシャツを1枚着ている状況だ
下着は何かでベタベタして置きっぱだが
(……首の跡も出し"これ"もどうしよ…)
チラチラと見えるのは胸や太ももには赤い跡
その他に自分の所有物かと表現するように跡が沢山つけられていた
(………何とか隠すしかないよね)
[……ふわぁ…]
(眠いなぁ…)
彼が起きるまで時間がかかるだろうからもう少しこのまま眠ってしまおう
そんな気楽な考えでまた目をゆっくり閉じたのだ