第38章 番外編③ 贈り物
[うーん〜………]
どうしようかな
ただ条くんは何もいらないとかって言いそうだけど
[何がいいんだろ…]
そう呟くもスマホの画面をにらめっこしていても答えが出ない
(瓶ラムネの箱売り……?そんなのいる?邪魔だよね?)
(サングラス…?色付きいいとか前言ってたけど持ってそうだしなぁ…)
[…………]
[う〜ん………………]
何に悩んでいるかと言うと条くんに贈り物をするにもどれがいいか分からず頭を抱えているのだ
付き合ったばかりで重いって言われてしまえばそれまでかもしれないけど記念に何か贈りたくて
彼との繋がりが欲しくて一生懸命だったのかもしれない
(………聞いたほういいのかな)
普通に何か欲しいのある?贈るよなんて軽すぎるしあけすけすぎる
だといかにしてどう聞いたらいいんだろう
[はあ〜〜…]
ますます分からない
考えすぎたからか頭が痛くなりベッドにダイブし枕に埋もれる
(実感がないな…本当に)
条くんと付き合ったのは本当に夢みたい
この想いを受け入れてくれた 優しくて守ってくれる
わたしの恋人
(かっこいい)
ギューと枕を抱きしめながらニヤケが止まらない
こんな姿見られたら彼に幻滅してしまいそうだ
(あ)
(………誰かにさりげなく聞いてみようかな)
その手があった
すっかり失念していたがそれだとバレることもないはず
(よし…!それがいい)
[ふわぁ…]
安心したからか眠気が出てきた
今日はもう遅いから明日から実行しよう
期待に胸を膨らませながら私は瞳を閉じた